2008年09月24日

使わない公衆電話にもあなたのお金が使われている

 最後に公衆電話を使った日を覚えているだろうか。
 生活環境などにも因るのだろうが、「そう言えば」という人も少なくないはずである。最近はGSMが利用出来る携帯電話が多くなったこともあり、海外に旅行しても携帯電話(決して安いとは言えないが、日本からの電話を直接受けられるのは魅力的)でという人もいるだろう。そうすると、何年も公衆電話を使っていない人もいるだろう。
  
  床屋の角に
  ポツンとある
  公衆電話覚えてますか
  きのう思わずかけたくなって
  なんども受話器とったの
[渡良瀬橋より引用]
と森高千里作詞の「渡良瀬橋」に出てくる公衆電話が撤去の危機を彷徨っているという。
 
 歌手・森高千里さんのヒット曲「渡良瀬橋」に登場する栃木県足利市を流れる渡良瀬川近くの公衆電話の撤去が、市側の要望で延期されている。
(中略)
 利用者の減少でNTT東日本が2年前から撤去対象としていた。しかし、写真撮影に訪れるファンの存在や近くに歌碑があることなどから、同市などが撤去中止を要望していた。
[雑記帳:公衆電話の撤去延期…森高さんのヒット曲に登場 (毎日新聞)より引用]
 歌詞に出ているから保存すべきだという論には違和感を感じるが、利用頻度の少ない場所にある電話こそ緊急時に必要となる場合が多いように思う。公衆電話の廃止基準は、緊急時のインフラとしての影響を勘案した上で決定されているのだろうか。

 もちろん、NTTは私企業であり官営の電電公社ではないのだからと言う論はあるだろう。しかし、私たちが、公衆電話の維持費等に掛かる利用の一部を負担しているのを知っているだろうか。一般加入電話・携帯電話など、電話番号の使用数に応じて、ユニバーサルサービスの負担金を支払っている。
 この負担金は、ユニバーサルサービスつまり、日本中どこでも電話が引けたり、110番とか119番という緊急通報サービスの提供、そして、
公衆電話のうちの社会生活上の安全及び戸外での最低限の通信手段を確保する観点から設置される第一種公衆電話について、当該公衆電話から利用可能な市内通話、特例料金が適用される離島特例通話及び警察110番・海上保安庁118番・消防119番の緊急通報の各サービス
[ユニバーサルサービス支援業務より引用]
の安定的な運用に充てられる。
 このユニバーサルサービスの負担金は、昨年度は7.35円、本年度は6.3円となっていたが、
2009年度の交付金は、NTT東日本が約107億6700万円、NTT西日本が約72億7300万円。これを各通信事業者が電話番号数に応じて負担することになり、2009年度の負担金は1電話番号あたり月額8円と算定された。
[ユニバーサルサービス制度の認可申請、負担金は月額8円に増額より引用]
と、2円の増額となる。固定電話の契約数が減っていることからも、増額する可能性が高いと思われるが、相次ぐ不正を目の当たりにすると、正当に運営されているのかも疑わしく感じてしまう。
 所有回線数が多い家庭でも、年間数百円の負担増、合計1000円以下の負担だが、新たな「税金」の使われ方には目をやることが必要である。総務省のモバイル活性化プランのせいで、携帯電話の利用料金が表向き安くなったようで、多くの家庭でSIMロックの端末の料金の分割料金分が多くなったうえ、端末が売れなくなり、誰にもメリットがなかったように。
posted by KENKOU at 23:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | 更新情報をチェックする
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