2008年09月26日

第二幕はあるのか〜小泉純一郎の場合〜

 小泉が引退を表明した。このブログでも一年ほど前にエントリーしたが、世襲のための引退である。シナリオ通りの引退であり、これを「サプライズ」などと言うのは茶番だ。ただ、意外だったのは、麻生内閣発足の翌日に明らかにしたことだ。「小泉的」改革を否定する発言を続けた麻生への面当てだった言う見方も報じられている。本当のことは小泉に聞くしかないが、今日の公式引退表明で質疑を受け付けない可能性もあるし、ましてや面当てだったと自ら語るはずもないだろう。自身の引退を華々しく表明すると言うよりも、息子進次郎のメディアへのお披露(紹介)目的の色彩が強い会見になるのではないだろうか。

 引退理由に関しては、
役員会の出席者によると小泉氏は「もう総理もやったので、十分だ」「国会議員を36年間務めて、役割は済んだ」などと述べた。後継については、二男で秘書の進次郎氏を挙げ、「自分も初出馬した時は27歳。進次郎も同じ27歳で(衆院選を)やれる」と話したという。森元首相によると、小泉氏は森氏に電話で「まだ政治活動はやめない。国会活動をしないだけだ」と述べたという。
[小泉元首相が引退へ、次期衆院選に出馬せず(読売新聞)より引用]
国会議員は辞めても政治活動は続けると言うことのようだが、あえて口にしたところからも、先のエントリーで触れたような「第二幕」の可能性があるように思う。自身から表明すると言うよりも、「オファー待ち」、つまり俺は辞めるつもりだがあまりにも期待が多いので再登場「してあげる」。

 総裁選での小池の得票数は予想よりも多かったとは言われているが、小泉チルドレンと呼ばれる議員の半数程度に過ぎず、支持を表明した安倍・福田と併せて三連敗からのリベンジを画策しているのではないかと思う。つまり、早めに地元選挙区は息子に譲り、票固めをさせる。このあたりは先のエントリーと変わらないのだが、小泉自身は比例区若しくは、自ら刺客となる。自民党以外の「党」や無所属であれば、誰も止めることは出来ない。気が変わったと言えばいいだけだ。「小泉らしい」と評価する人たちが支持するだろう。

 小泉は自身の政策に対する歪みに対し、修正すればいいと語っているとされる。大量破壊兵器の問題を含め、自らの政策はもちろん一つの発言でさえ間違いを修正したり、実行しようとしなかった政治家だ。評価は歴史家が決めると話していたようにも思うが、「郵政を民営化すれば何でも解決」しなかったのは事実だ。傍観すれば、財界とアメリカ寄りの政策だった側面が小さくなく、国益を損なった側面が小さかったとは言い難い。

 小泉自民党と郵政選挙を戦った、当時の民主党代表の岡田克也は一昨日のビデオメッセージで
私はこの本会議で様々な採決が行なわれるときに、与党側が300を超える投票が当然あるわけですが、そのたびに2005年の総選挙における私自身の責任を痛感して参りました。
[岡田かつや TALK-ABOUT: 本会議採決のたび05年総選挙の責任を痛感してきたより引用]
と自身のミスを認める当たりは、「質」の違いを感じる。政治家には、持論を主張するだけではなく、事実と向き合い課題と取り組む姿勢が必要である。岡田の属する民主党を全面的に支持するわけではないが、糊塗にまみれた言葉を弄する自民党の主要メンバーに期待することが出来ない。麻生を始め何かと民主党など他者に批判の矛先を向ける自民党やり方は、とても国民の負託を受ける資格のある政党とは言えない。
タグ:戦略 政治
posted by KENKOU at 06:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | 更新情報をチェックする
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