四月中旬、NTTレゾナント(東京・千代田)が無料で運営管理する日記風の簡易ホームページ集「gooブログ」の担当者は、ある異変に気付いた。意味深なメッセージと女性の背中の写真が載った匿名のブログが次々と開設されたのだ。記事の後半にある、トラックバックを使いアクセスを誘う手法は、トラックバックを本来の目的と違った利用者があまりに多いため、クリックしない限り悪意の有無の判断がつきにくい。タイトルや内容の要約を複数用意すれば、より騙される人は多くなるだろう。
興味を持った人が何気なくクリックするとアダルト風のサイトにつながる。サイトの写真をクリックすると、情報を転送するようなアニメーションが流れ、いきなり「ご登録ありがとうございます」のメッセージとともに「二日以内に四万八千円をお振り込み下さい」との指示が出る。典型的な架空請求詐欺サイトだ。
gooブログでは多い日には十数件見つかったという。すぐに削除したうえで、読者が増える大型連休前にシステムを改良し、架空請求ブログを閉め出した。
しかし、「犯人」は他社のブログサイトに移り、「トラックバック」と呼ぶ機能を使い、gooブログとリンクを張る手口に出た。トラックバックは同じような話題の記事を関連づけるブログならではの機能だが、これを悪用した。[05/05/30日経産業新聞 ネットの闇(上)いま、ブログも危ない!- より引用]
ここまでは想定していなかったが、トラックバックの自制的利用を求めるエントリー(その1、その2)をしたが、本日もトラックバックをしていただいた方の真意がわからない。「エントリーを見ろ」ということであれば、礼を欠いていないか。
社会や政治などの問題点をブログで訴えている人たちは、トラックバックを乱用することにより、「spam行為」や本来の目的外のトラックバックを行い「犯罪を隠蔽する行為」を結果的に行っていることの認識を持っているだろうか。言葉と行動が矛盾している。
知らなかったとか、騙されたことを免罪符にすることは是非避けて頂きたい。このエントリーに記した、伊丹万作氏の「だまされることの責任」という一文を一読いただき、安易なトラックバックについて再考頂きたい。
こういった反論はあるだろう。メールがきているわけもないし、せいぜい利用しているIPアドレスとか利用しているOSが抜かれるぐらいだと。しかし、架空請求の被害者の多さを見ると、あなたの認識に問題があると思う。
トラックバックやコメントを否定しているわけでもないし、寧ろお願いしたい。ただ、ルールというか、「普通に考えておかしいことをやめせんか」という提案である。考えて欲しい、もしあなたの運用しているウェブサイトに勝手にリンクページを書かれて、どう感じますか?、ということだ。
ウェブログという良くできたシステムを、有効に利用出来る環境を維持するために。
コメントやトラックバックを禁止している人が増えているが、残念でならない。もはや、簡易日記更新システムとしか呼べなくなりはじめている。
