2007年12月12日

子供の時も、オトナになっても騙された?

 今年も残すところ20日を切ったので、来年のことを言っても鬼は笑わないだろう。エポック社の野球盤が来年で発売50周年を迎えるという。最初に遊んだ世代は、そろそろ定年を迎える世代の人たちだ。累計で1000万台も販売されたと言うから、遊んだ人はその何倍にもなることだろう。ファミコンが発売されるまで、つまり1980年くらいまでは、それなりの人気があった様だが、歴史の半分に当たる四半世紀は主役になることはなかった。
 記念モデルが発売されると言うが、最初に遊んだ世代(団塊世代)目当てなのだろうか。お孫さんに買ってあげたところで、PS3などのHDゲームで遊んでいる子ども達ではなくても、見向きしないだろう。

 私自身は余り遊んだ記憶がないのだが、「あれ」を見たときの「衝撃」の記憶は忘れられない。ネットを探ってみると、やはり「あれ」、つまり「消える魔球」の登場は、社名通りエポックメイキングとなり、販売を大きく伸ばしたようだ。
 考えた人は成るほどとは思うものの、「あんな子供だましはない」と子供ながら思った記憶がある。「消えた」というのは、やはり無理がある。

 で、言い換えられた「宙に浮いた」年金記録問題だ。当初「消えた年金」問題と言われていたが、相次ぐ不祥事もあり圧力に弱いメディアは「消えた」という言葉を文字通り消し、政府の言いなりに「宙に浮いた」とか呼ばれるようになった。
 しかし、「宙に浮いた」年金記録のうち、4割近くが名寄せできないとなれば、実質的には、消えてしまったに等しい。消えた魔球は下に落ちただけだが、「宙に浮いた」年金は、支払った人からすれば「消えた」としか言いようがないだろう。そして、消えた場合は、消した方ではなく消された方に立証責任があるとは、呆れるしかない。

 消えた魔球で遊んだ世代が年金を受け取るには相当な時間があるが、最初に発売されたころに遊んだ世代にとっては、喫緊の問題となり兼ねない。以前にもエントリーしたが、安倍や舛添に信頼性があるはずもなく、福田もそれ程期待はできないだろう。彼らの言葉をあげつらって、批判することには興味がない。世襲政治家やタレント学者は十分な蓄えはあるだろうし、危機感が薄く、保身に汲々としているのは言わずもがなだ。
 しかし、消えた記録のせいで、年金を受け取ることができなくなったり、受取金額が減額された人をどのように救済するかが問題になる。多少の増税や、高額な受取額の人が減額されても、生活保護程度の年金が広く支払われる仕組みを作ることが必要なのではないだろうか。
 格差が更に開くようなことになれば、高齢者の犯罪や孤独死が深刻化するのは自明だろう。社会としての秩序を保つためにも、現役を退いた世代が、安心して余生を送れる社会体制を整えるべきだろう。
 ワーキングプアーとか、ネットカフェ難民と現在呼ばれている人たちが、老後を迎える数十年後に慌てなくていいようにセイフティネットを構築しなければならない。

 誰に責任があり、責任を質すことも必要だ。しかし、それ以上にどのようなビジョンを持つのかを政治が示し、国民の意思を問うべきではないのだろうか。以前にも記したが、過去の延長線上での継ぎ接ぎの年金制度の存続は不可能だろう。過去に支払った分が不利益にならないような形で、新たな制度に移行すべきである。

 年金問題は社会保険庁に大きな問題があったのは事実だ。しかし、政治、とりわけ自民党の責任も決して小さくない。また、薬害エイズや薬害C型肝炎問題など、そして発覚後の対応を見るに付け、社会保険庁を管轄している厚生(労働)省の組織自身にも問題があることは明らかである。この組織を解体し再構築する必要があるのではないだろうか。

 先の参院選で、自民党は社会保険庁と自治労を結びつけ責任を、自治労を支持母体とする民主党にも責任があるかの如くキャンペーンを行った。ネットなどを見ていると、リテラシーの低い層が見識もないまま垂れ流される情報に乗っかかった。自民プロパガンダメディアは、その情報を垂れ流した。未だにそのプロパガンダを信じているのが、自民党支持者というのは、哀れと言うか、素性のわからない新興宗教の信者と同じだ。

 政治家や官僚はプロセスではなく、結果責任が求められる職業だ。安倍は逃げ、舛添や福田、町村は惚ける。とても、今の与党の人間で美しい国ができるはずもない。

私が厚生労働省の体質が全く変わっていないと思ったのは、公表された日が11日だったことだ。10日は、公務員の賞与支給日だった。社会保険庁の職員の夏季賞与の返還には、全く意味がないというのは以前に記した。しかし、早めに情報を公開し、不信の希薄化を望む与党と賞与の返還議論が湧き起こるのを恐れた役人との打算の公開日ではだったとすれば、あまりに姑息だ。
 やはり、国民は役人の僕だと思っているのだろうか。
posted by KENKOU at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | 更新情報をチェックする
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